文はClauses[節]で成り立っている
日本語でも、文が単語一つでできることはなく、文章は、文が複数合わさりできていますが、それは、英語も同じです。
英語では、命令形を除いて、名詞でつくられる【主語】と、動詞でつくられる【述語】があってはじめて文ができます。
日本語では、よく主語を省いてしまうことがありますが、英語では主語は必ず必要です。
文中に用いた主語や文で成り立つ名詞的主語を、その後の文の中で指す場合には、それ、や、あれ、などの代名詞(It, that, these, those)を使っても良いのですが、代名詞の形であっても主語が必要ということです。
ケイトの20歳の誕生日だった。彼女は友達に会うのを楽しみにしていた。誕生日の特別な夕食のために、レストランに集合した。
例えば、こうした文章を見た時に、一つ一つの文章でぶつ切りにしていても、意味は通じます。しかし、日本語で表現する時に、こうした書き方だと箇条書きに近くなってしまうように、英語でも、一つの文をぶつ切りにしていては、自然な文は成り立ちません。
そこで、節と呼ばれる主語と述語を持つ一つの文と、他の節をつなげて表現します。
節=主語+動詞を含む文
節と節をつなげる時には、andやbecauseなどの接続詞を用いる場合と、which, who, thatなどの関係代名詞を用いる場合があります。
さきほどの日本語を、ぶつ切りのまま英語の文にしてみます。
It was Kate’s 20th birthday. She was looking forward to seeing her friends. They were meeting at a restaurant for a special birthday dinner.
注意)looking forward toのtoは、不定詞ではなく、前置詞です。前置詞の後には、名詞が必要なので、seeingがきています。
これを、自然な形にするために、二つの文を一つにして表現します。
It was Kate’s 20th birthday and she was looking forward to seeing her friends.
They were meeting at a restaurant for a special birthday dinner.
andで文をつなげています。
実際の文で確かめる
節の勉強をする際には、実際の文章を見て見比べることが大切です。
文法だけ眺めていても、なかなか頭には入り辛いので、文章を見て、疑問に思ったら文法を確認するようにします。
節には必ず主語+動詞が含まれていることを確認します。接続の役割をしているものは赤字です。
〈One of my favorite websites is 〉lyrics.com. 〈It’s〉 great because 〈you can learn〉 English while 〈you listen〉to your favorite songs.
上記の文の場合、一つの節の文があり、続いて、三つの節が、because,とwhileという接続詞で繋がっています。
注意)One of ~ isで、動詞は単数になります。Oneという単数に対する動詞は単数形となる
One of の後の名詞は複数になることに気を付けてください。たくさんある~のうちの一つという意味で、of以下は複数である必要があります。
〈The good points include〉 the fact that 〈there are 〉lots of up-to-date groups 〈you can listen 〉to such as One Direction.
注意)The good pointsという複数形の「これから述べようとする素晴らしい点」に、Theが使用されているのは、いくつもある素晴らしい点をエッセイの中で特定して書こうとしているからです。
これは、エッセイからの抜き出しなので、この後に、他の素晴らしい点の説明が続きます。
上記の文の場合、一つの文の中に、三つの節が入っています。
the fact の後のthatで一つ目の文をつなげ、groupsの後に、入ってはいませんが、thatが省略されているので、そこでもう一つの文が繋がっています。
主語と述語のある完成された文が続く場合には、thatが省略されることがあります。