さまざまな組み合わせで成り立つ節(節=文の最小単位)
名詞句と動詞句
英語では、名詞句(Noun phrase)と動詞句(Verb phrase)があって、はじめて節を作ります。文の最小単位です。
ぶつ切りの単語ではなく、「子供が、笑った」のように、主語The Childrenと、動詞laughedがあってはじめて文になります。
The children laughed.
ただし、普通、節は、名詞と動詞以外にも、様々な語句がくっつきます。
命令形以外、主語が必要なのが英語ですが、主語がない場合には、ThereかItを用いて主語を作ります。
これは、見せかけの主語になります。
例文There were twenty people at the meeting.
It’s a good day.
自動詞と他動詞
文の最も短い形が、Noun(名詞)とVerb(動詞)の組み合わせです。
He smiled.
この形が成り立つためには、動詞が一つで意味を持っている必要があります。
これを、Intransitive Verb(自動詞)といいます。
He wanted…
この動詞の場合は、これだけでは意味が通りません。
一体なにを欲しがっていたのかが分からないからです。
wantがくれば、必ず「何をという目的語が必要になります。目的語は、物や事なので、Noun Phrase(名詞)が入ります。
He wanted a new bicycle.
これで初めて意味が通ります。
名詞句 + 動詞句 + 名詞句
Some of the children had been playing football.
名詞一語がいくつか重なって句を形成し、動詞も一単語ではなく、句を形成すると、文は長くなっていきます
補語C
動詞の後に、Adjective phrase(形容詞句)が続く場合、この形容詞句の部分を、補語と呼びます。
Complementです。
Complementとは、補うという意味です。
Noun+Verb+Adjectiveの形をとる動詞を、link verbsと呼びます。
I (名詞)+ am (動詞) + weak (形容詞) .
同じ使い方で、形容詞に修飾された動詞と似た働きをする、名詞句を取る場合があります。
これは、動詞が~の状態になる、~の状態にみえるという形容詞的な後を後ろに取る場合です。
be, become, seemなど
例文Our neighbor was a strange man.
近所の人という名詞句が、状態を表す動詞を修飾し、動詞+形容詞に似たはたらきをしている。
He became a doctor.
医者という名詞句が、~にいなるという状態を表すbecameを修飾子、動詞+形容詞に似たはたらきをしている。
giveとbring
giveやbringなど、いくつかの動詞は、目的語が二つ必要なため、二つのパターンで言い換えられます。
「誰に」「何を」をあげた、渡した、という場合です。
直接目的語(Direct Object)とは、あげるもの、渡すものそのものです。
間接目的語(Indirect Object)とは、あげた、渡した相手のことです。
誰に、何を→前置詞はいらない
何を、誰に→前置詞が必要
前置詞を用いて、「誰に」を表現する場合には、直接目的語を動詞のすぐ後ろに置き、前置詞を用いずに、二つの名詞句を並べる場合には、誰に、何を、の順番で文をつくります。
Noun Phrase | Verb | Noun Phrase
(Direct Object) |
Prepositional Phrase(前置詞句) |
She | gave | some money | to him |
Noun Phrase
(Indirect Object) |
Noun Phrase
(Direct Object) |
||
She | gave | him | some money |
動名詞を使い、動詞を名詞的に用いる場合。 N+V+~ing
Everybody likes shopping.
不定詞を使う場合。 N+V+to + infinitive
They agreed to help.
直接目的語、間接目的語を使って表現するパターン
行動が目的語になる場合
She told him to go home.
That節を用いて、報告、アイデアを説明する、要約する
N+V+(that)+節
He said that I had to see a doctor.
I thought that he was a nice guy.
この場合、thatは、主語や述語そのものを表しているのではなく、that以下にもう一つ文を続けますという合図なので、省略できます。
He said I had to see a doctor.
I thought he was a nice guy.
直接目的語、間接目的語を利用した文をthatを用いて使う場合
She reminded me that. (彼女がそれを思い出させてくれた)
それ、について説明を加えた場合。
She reminded me that it was time to go.
要約、報告、疑問、問題点について、目的語を必要とする動詞
例:explain, ask, know
何を、という目的が必要な場合に、whatやif節を用いて説明を加えます。
She explained what we had to do.
He asked if I was ready.
He asked me if I was ready. 「誰に」を間に入れることも出来ます。
I don’t know what to do.
熟語を含む文
動詞は、Verbとparticle(助詞と訳されますが、動詞を助けてくれる単語です)で、熟語を形成している場合があります。
例えば、come in, take out, give backなどは熟語として成り立っていますが、言い換えができます。
She gave the money back.
She gave back the money.