名詞を修飾する冠詞・数量詞
英語では、必ずある物が〝いくつあるのか〟ということを意識して話します。
日本語にはない習慣なので、冠詞を忘れてしまうことは英語を使用する時のひとつの壁になります。
今伝えたい名詞が、一個なのか、それとも二個なのか、会話の中で特定できる物か、それによってaとtheを使い分け、場合によっては名詞を複数形にしなくてはなりません。
単語がvowel(母音(a, I, u, e, o))で始まる場合には、aではなく、anを使います。
単語がvowel(母音(a, I, u, e, o))で始まる場合には、Theの発音が、「ザ」ではなく、「ズィ」になります。
冠詞のa, an, the
aは、今話題に上がっている名詞が、一つである場合に使われます。
発音が、a,i,u,e,o(アイウエオ)ではじまる単語の場合には、anを、それ以外はaをつけます。
An apple
An unidentified flying object(アンアイデンティファイド フライング オブジェクト)
A UFO(ユーフォー)
An unidentified flying objectと、A UFOは同じ物を指していますが、発音の仕方が片方は母音で、もう片方は母音ではないので、AかAnかが異なります。
会話をしている人同士が、同じUFOを認識している場合には、Theを用います。世の中にたくさんあるUFOの中でも、今話題に上っている、「アレ」ね。という意味のTheです。
しかし、会話の最中に、そういえばロシアでもUFOが見つかったらしくてさ、と誰かが言ったとしたら、その時は、A UFOになります。
他の誰かの人の頭の中に、まだ一度も描かれたことのないUFOの場合はA、それが、ロシアで発見されたUFOだと認識されたら、Theです。
数を表す数量詞についても、冠詞についても、役割は形容詞に似ています。
Theの用法
何を指しているのかが明らかな場合には、theを使います。
話の中で一度出て来た場合や、言わなくても何の話をしているのか分かる場合、特定の物や人について話をする場合、この世に一つしかないと思われるものなどです。
I went to a Anna’s Bakery when I decided to go into the bakery to get some bread.
Theで表しているのは、アンナのパン屋
Where is the bathroom?
その場所にあるトイレは一つしかないと予想している
He is the doctor I came to see.
ある特定の医師について言及している
The sun rose at 6:15 this morning.
太陽は一つしかないため
This is the third time I have called you today.
一度目、二度目、三度目という場合は、Theを使用します
The + 形容詞で、集団全体を指す場合
The elderly (高齢者)
The poor (貧困者)
The Japanese (日本人)
Theを付けることで、十年間を指す場合
The seventies (70年代)
The 1880’s (1880年代)
The only ~で、ただ一つの~を表す場合
地理上重要な河川、山脈、諸島、運河、海洋など
The Arctic
The Nile
The Rocky Mountains
複数形の国名にはTheを付けます。
The Netherlands
The Philippines
RepublicやKingdomやStatesが名前にある国
The United States
The Republic of Ireland
新聞の名前、有名なビルやアート、ミュージアム、人の名前から付けられたホテルの場合
The Japan Times
The Eiffel Tower
The Hilton
家族全体を指して使う場合
The Smiths (スミス家)
注意! The で表してはいけないもの
一般的な国名 Germany
言語 English
食事 Lunch
人の名前 John
職業 Engineering
店の名前 Smith’s
年数 1990
不可算名詞 Milk
個別の山、湖や島 Long island
普通の街や駅、道、空港の名前 Tokyo station
a, an の用法
発音が、母音a, e, i, o, u(アエイオウ)、または、発音しないhで始まる場合にはanを使う。
An hour
An honor
An ugly cat
uやeuなど、youのような発音の場合には子音になるのでaを使います。
A university
A European
A unit
共通の認識が無い状態で、初めて何かを言う時には、aを使います。
仕事名 a doctor
単数の国籍、宗教 an Englishman, a Catholic
曜日 a Thursday
WhatやSuchの後 What a shame!
anは、oneに置き換えられます。
I want an apple.
I want one apple.