ライティングの構造を知る
理論的な構造、表現を好む英語では、学校に提出するためのレポートやエッセイなどの書き方の基本がしっかりと決まっています。
その構造を知らないと、英語を知らない人と思われてしまいますので、基本のルールに従って書くようにしましょう。
基本構造
物語に起承転結があるように、英語のライティングには、導入部分と本文、結論部分の三部構成が基本です。
導入部分
これからどんなエッセイや論文を書くのかを説明する部分です。
まずは一般的に分かりやすい言い方で、これから書こうとしている内容へ注意を向けます。
簡単に、これからどんな順番で、どんなことを書こうとしているのかについて述べます。
本文
例えば、あるテーマを支持する3つの理由を述べる本文を書く場合、3つのまとまりで文を書きます。
1つのまとまりを、パラグラフと言います。
例えば、あるテーマについて、賛成か反対かを問われている場合、一つのパラグラフに、賛成である理由の一つを書きますが、パラグラフの内容は以下の順を追って書くと分かりやすくなります。
- 賛成である理由の一つをのべます。
- その理由の元になる知識や、文献について書きます
- さらに詳しい説明や、理由を支持する証拠を書きます
- 具体的な例や、権威ある引用を用います
結論部分
詳細については書かず、本文を簡潔にまとめます。
もう一度、導入部分で述べたテーマに対する自分の答えをまとめ、本文に書いた自分の意見や理由を簡潔にまとめます。
今後の可能性についてや、将来考えられることなどを簡単に述べ、最後の締めの言葉にします。
結論部分において、新しいアイデアを述べてはいけません。
まとまりや一貫性のないライティングだと思われてしまいます。
ライティング例文
Introduction
I do not think that too much water is wasted in Japan, and I will give two reasons to support this opinion.
Body
To begin with, people these days care more about protecting the environment than they used to. Many of them have learned that it is important not to waste water.
In addition, today’s technology helps to save water. For example, some modern buildings collect rainwater to use for various things, such as watering flowers and plants.
Conclusion
For these two reasons, I do not think too much water is wasted in Japan.
導入部分
- まず結論を述べます。例えば、この例文の場合は、水の無駄使いはしていないと思うという自分の最終的な意見を述べます。英語では、結論は必ず先に言います。
- 続いて、これから〇個の理由を述べますと言って、ボティのパートで何を伝えるかを教えます。この例文では、自分の意見を支持する二つの理由を述べると書いています。
本文
問題文が支持するワード数(150文字、250文字など)によって、本文にどれだけの内容を書くか調整します。
例文の場合は二つ述べることになっているので、To begin withで一つ目を、In additionで二つ目を述べています。
最も簡単な方法は、Firstly, Secondlyを使うことです。
理由①
意見をサポートする理由その①を述べます。ここでは、過去よりも人々は環境保護に感心を持っているということです。
To begin with, people these days care more about protecting the environment than they used to.
具体例
理由①の具体例を述べます。ここでは、水を大切にすることが重要だと知っているということですね。
Many of them have learned that it is important not to waste water.
理由②
意見をサポートする理由その②です。技術が水の無駄使いを防いでいるという部分です。
In addition, today’s technology helps to save water.
具体例
理由②の具体例を述べます。中には花や植物などに使用するために雨水を集めている近代的なビルもあるという部分です。
For example, some modern buildings collect rainwater to use for various things, such as watering flowers and plants.
結論
上記の理由で、と述べた上で、イントロダクションの一番初めの文と同じ事を書きます。単語は変えても良いですが、全く同じ内容を書きます。
For these two reasons, I do not think too much water is wasted in Japan.